4.3_04 捕虜交換に備え

帰燕館のヒエンは、状況を整理したいようだ。


カットシーン開始

ヒエン「さて……皆にもすでに伝えたとおり、ヨツユは記憶を取り戻し、アサヒのもとへ去っていった。
帝国側に、かつてのドマ代理総督が戻ったわけだ。
さりとて、捕虜交換が白紙となったわけではない。
元々、交換の日までに記憶が戻れば、ヨツユは帝国に引き渡すという取り決めであった。
だが、アサヒが自らの親を犠牲にしてまで、ヨツユを取り戻したことは、どうにも理解しがたい。
アルフィノの言う、怪しげなコンテナの件も含め、大使殿が、何かよからぬことを企てておるのは確実だろう。
このまま、捕虜交換が難なく済むとは思えん……。
もし、交換の折に不測の事態が起きたときは、ドマの徴用兵たちを逃がすことを最優先としたい。
それゆえ、事前に避難経路を確保しておきたいと思う。」

アルフィノ「確かに、今優先すべきは去ったヨツユよりも、未だ囚われの身にある徴用兵たちの奪還でしょう。
となると、交換の場となる帝国の施設を調べなければ……。」

ユウギリ「あの施設は、ドマ侵略後に打ち捨てられて以来、無人の状態だ。
アサヒらが何らかの細工を仕掛けている可能性はある。
私が忍び込み、避難経路を調べておこう。」

アルフィノ「私も同行しよう、帝国の基地なら潜入経験があるし、何かあったときのためにも、ふたりの方がいい。」

ヒエン「よし、そちらは、ユウギリとアルフィノに任せた。
そして、もうひとつ……。
川向こうにある施設から、捕虜を逃がすには船がいる。
しかし、ドマ中から小舟を寄せ集めたところで、大勢の捕虜を運ぶには、何往復もせねばならん。
ここは、大型の船で一気に逃がすのが得策。
となれば、海賊衆の力を借りない手はないだろう。
彼らの持つ関船ならば、一度で捕虜を運べるはずだ。」

アリゼー「海賊衆との交渉ごとだったら、彼らと渡り合った経験がある、私に任せてよ。
(光の戦士)も、一緒に来てくれるわよね?」

→面倒くさい

アリゼー「あら、そんなこと言いながらも、あなたのことだから、きっと来てくれるんでしょうね。
もしかして、アルフィノと一緒に行きたかったのかしら……?」

ヒエン「ありがたい、まっこと頼もしい。
だが……交渉には、わしも赴くことにするぞ。」

ユウギリ「ヒエン様、ドマの主君ともあろうお方が、賊との交渉ごとに出向くというのは、いかがなものかと……。」

ヒエン「ユウギリよ、海賊衆には、ドマ城の戦で世話になっている。
またも力を借りるとなれば、こちらも誠意を見せねばならん。
わし自らが出向くことで、それを示したいのだ。」

ユウギリ「ハッ……出過ぎたことを申しました。
それでは、私はアルフィノ殿と帝国施設へと調査に参ります。」

ヒエン「よし、わしらも紅玉海へ向かうとするか。
筋違砦にいる、彼らの頭領「ラショウ」と話をつけにゆこう。」

カットシーンここまで


タンスイ「よう、ヨツユの処遇は決まったか?
お前らがやりづらいなら、海賊衆に預けてくれてもいいぜ?
記憶の有無なんざ関係なく、たたっ斬ってやるよ……。」

紅玉海のラショウと話す

ラショウ「これはまた、思わぬ客人が来たものだな。
ドマの殿様が、俺たちのような輩に何用だ……?」

タンスイ「帝国に代わって、服従勧告でも言い渡しにきたってんなら、お断りさせてもらうぜ。」

ヒエン「あっはっは、それはいい!
海賊衆がドマの傘下になれば、復興も大助かりだ……。
戯言はさておいて、ここへ参ったのはほかでもない、そなたらに折入って頼みたいことがあってな……。」

ラショウ「……事情はわかった。
だが、俺たちがドマの開放に力を貸したのは、海賊衆存続のためという、差し迫った理由があったからだ。
悪いが、今回は俺たちが動く道理がない。
ドマにとって都合のいいときにだけ頼られても困る。
殿様に臣従の誓いを立てた覚えはないんだが?」

ヒエン「もちろん、そんなつもりはない。
ドマとしては、あくまで対等な立場での協力要請だ。」

タンスイ「さぁて、どうだかねぇ……。
対等だというなら、こっちの利益はどこにあるってんだ?」

アリゼー「ちょっと待ってよ……。
たまには、損得ばかり考えず、善意で動いてくれたって、罰は当たらないんじゃない?」

タンスイ「海を守る代わりに帆別銭を求め、従わなければ略奪するのが、海賊衆ってもんだ。
海で溺れているなら助けるが、それ以上を求めてくれるなよ。」

ヒエン「落ち着け、アリゼー。
ラショウ殿の言っているのは、もっともなことだ。
それについては、きちんと答えねばなるまい……。
徴用兵のなかには、ドマ出身の海賊衆の縁者もいるだろう。
また、戻ってきた彼らの中には、すでに故郷の縁者が死んでいて、行き場をなくす者もいるかもしれない……。
海賊衆には、そんな彼らの受け入れ先になってもらいたい。
新たな仲間を迎えにいくと思って、力を貸してほしいのだ。
海賊衆としても、人手が不足しているように見受けるが……どうだ?」

ラショウ「ふっ……さすがはドマの殿様、よく見ているものだ。
俺たち海賊衆の状況まで、お見通しのようだな……。」

タンスイ「ドマから帝国が去って、紅玉海が活気づいてきたもんで、行き交う船も多くなり、俺達は大忙しなんだ。
それに、帝国軍の内情を知る兵というのも……悪くはない、か。」

ラショウ「いいだろう!
徴用兵たちを非難させる役目、海賊衆が請け負った!
だが、関船を出すとなると、ちょっと頼まれてもらわないとな。
ドマ攻城戦に出した際に、手傷を負っていてな。
修理はしているが、最終点検が終わっていない状態だ。
いまは問題なく浮かんでいるが、大人数を乗せて沈み込んだ船体に僅かでも破損があれば、浸水する恐れがある。
大事な捕虜を乗せて、沈没させるわけにいかんだろう。
そこで、お前らに船体に破損がないか、点検してもらいたい。
当然、海に入って泳いでもらうことになるが……ドマの殿様は、そんな汚れ仕事はできんか?」

ヒエン「望むところだ!
3人で分担して点検すれば、すぐに済むだろう。」

ラショウ「いい返事だ……くだんの関船は、「早逃桟橋」に停泊してある。
うちの船大工見習い、イハナシを寄越すんで、点検が済んだら、甲板にいるそいつに報告してくれ。」

アリゼー「さすが、ヒエンだわ。
あっさり説得しちゃった。
私なんか、お呼びじゃなかったみたい……。」

タンスイ「やれやれ、器のデカさもさすがってとこかね……。」

タンスイ「器のデカいお殿様なのは認めるが、代理総督サマが戻っちまったことはどう収めるのかねぇ……。」

ラショウ「「早逃桟橋」に停泊してある、関船の船体に破損がないか点検してもらいたい。
済んだら、甲板にいるイハナシに報告してくれ。」

アリゼー「ユウギリがいなくてよかったわ。
彼女なら、海賊衆と揉めてたかもしれないもの……。」

ヒエン「はっはっ、心地よいものだなぁ!
紅玉海で海水浴など、子供の頃以来だ。
おっと……点検を忘れたわけではないぞ!」

『特に破損はないようだ……。』

『よく見たら、小さなキズを見つけた……。』

関船の船体を調べる 2/2

イハナシに報告


カットシーン開始

イハナシ「どうも、お頭から聞いていると思いますが、俺が船大工見習いの、イハナシです……。
点検、おつかれさまです。破損はありましたでしょうか?」

アリゼー「私が調べた場所は、問題なかったみたい。」

イハナシ「なるほど、船の左舷の方に小さなキズがあったと。
重大な事故に繋がるものかどうか、詳しく調べた上で、必要であれば修繕しておきましょう。」

ヒエン「遅くなって、すまん。
波に揺られているのが、あまりに心地よくてな……。
わしが調べたところには、破損はなかったぞ。」

イハナシ「あ、あなたはもしや……ヒエン様ではありませんか?
まさか、お殿様に船の点検をさせてたなんて!
も、申し訳ございませんでしたぁ……!」

ヒエン「いや、構わん。
そなた……どうやらドマ出身のようだな?」

イハナシ「は、はい……。
一年前の反乱の後、唯一の肉親だった父が、帝国に連れて行かれ、行き場を失って海賊衆に拾われました。
でも、徴用兵が戻ってくるそうですね?
もしかしたら、父もその中にいるかもしれません。
俺は今さら、海賊衆からはぬけられませんが……。」

????「関船の具合はどうだった……?」

イハナシ「お、お頭……!
左舷の方にキズがあったようなので、急ぎ確認してきます!」

ラショウ「点検ご苦労だった……。
本人から聞いているだろうが、イハナシはドマ出身でな。
一年前に親父を徴兵されて、ここに転がり込んできたんだ。
その親父が生きて戻ってきたなら、あいつを海賊衆から足を洗わせるつもりだ……。
協力の見返りとして、その場合は面倒を見てやってくれ。」

ヒエン「海賊衆に入るものは、故郷と家族の因縁を捨てると聞く。
そう簡単に、ぬけられるものなのか……?」

ラショウ「頭領の俺が許せばな……。
あいつを見ていると、25年前の自分を思い出してしまう。
掟といえど、故郷への未練を捨てきれなかったもんだ……。
俺は家族をみな殺しにされ、随分と年月も経ってしまったが、イハナシはまだ、海賊衆に入って日が浅い。
ドマに未来があるのなら、戻らせてやりたいんだ。」

ヒエン「引き受けよう、帝国に人生を狂わされた者は多い。
ヤンサであれ、紅玉海であれ、これからは、望んだ場所で生きられるよう、協力しようではないか。」

ラショウ「ああ、異論はない。
それでは、俺は出港準備に取りかかる。」

ヒエン「これで、捕虜たちを船で逃がすことができる。
さあ、「帰燕館」へ戻ろう。」

カットシーンここまで


ハクロウ「ドマが引き渡す帝国軍将兵の取りまとめは、かつて帝国軍にいた我が任されている。
お主らは、我が主、ヒエン様への助力を頼む。」

アリゼー「アルフィノの方も、避難経路を調べてきたようだけど、どうも、落ち着きがなかったみたい……なぜかしらねぇ?」

ユウギリ「打ち捨てられた無人の施設は、暗く薄気味悪かった。
アルフィノ殿の落ち着きがないように感じたが……気のせいか?」

アルフィノ「帝国の施設の方は、やはり無人だった。
こ、これといった問題もなく、避難経路を調べることができたよ。」

帰燕館のヒエンと話す(クエスト終了)

ヒエン「ユウギリたちが、すでに館に戻っていた。
帝国施設の方も、避難経路を調べることができたようだ。」

ユウギリ「外へ非難するための、最短の経路を調べておきました。
不測の事態となったときは、そこから捕虜を逃しましょう。」

ヒエン「こちらも、海賊衆の協力をとりつけることができた。
あとは、捕虜交換に臨むだけだな。」

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