4.3_01 ゴウセツとツユ

東アルデナード商会館のアルフィノに話す


カットシーン開始

アルフィノ「やあ、(光の戦士)。ちょうど良い折にきてくれたね。
今さっき、ヒエン殿から手紙が届いたところなんだ。
帝国の全権大使、アサヒが持ちかけてきた和平交渉。
その条件である、蛮神スサノオの召喚を抑え込むため、ドマは碧甲羅のコウジン族と連携し、監視体制を敷いたそうだ。
これで、あらたな神器や大量のクリスタルを集積しようとする、紅甲羅の動きがあれば、先手を打って対処することも可能となる。
和平の条件は満たせたわけだね。
一方、帝国側からも準備完了の報せがあり、ほどなく、徴用兵を乗せた飛空艇がヤンサに到着するとのことだ。
いよいよ、帝国との和平がかかった捕虜交換が迫ってきたんだよ。
ヒエン殿たっての希望でもあるので、その重要な場には、ぜひ君に立ち会ってもらいたい。」

アリゼー「それと、ヨツユの記憶なんだけど、相変わらず戻ってないみたい。
先の取り決めに従うなら、帝国に引き渡す事なく、ドマ人として生きさせることになるわ。
その前に、私たちの目でも真偽を確かめておきたいところね。
もし、記憶が戻っているのに、ドマに置いておいたら、何をしでかすかわかったもんじゃないもの。」

アルフィノ「よし、それではドマ町人地の「帰燕館」へ向かおう。
ヒエン殿が待っているはずだ。
タタル、我々はしばらくここを空けることになる。
君も何かと忙しいだろうが、留守を頼んでもいいかい?」

タタル「もちろんでっす!
皆さん、お気をつけていってらっしゃいませ!」

カットシーンここまで


タタル「アルフィノさんは、「暁」の資金を浪費してしまったことを反省し、しばらく、質素な倹約生活を送っているようでっす。」

ハンコック「ドマと帝国の和平が成立することを願っていますよ。
東アルデナード商会としても、自由な貿易のため、帝国にはおとなしくしてもらいたいのデ~ス!」

ハクロウ「ナマイ村をはじめ、各集落の警備は強化しておいた。
紅甲羅の連中が、また襲撃してこようとも、二度と、民に危害は加えさせん。」

アリゼー「アルフィノったら、「暁」の資金を浪費しちゃってから、やたらとケチになって、お茶代まで出し渋るのよ。」

アルフィノ「さあ、ヒエン殿から、改めてドマの近況を聞くとしよう。」

帰燕館のヒエンと話す

ヒエン「おお、来てくれたか!
遠いところを、わざわざかたじけない。
捕虜交換への立会を含め、大方のことは、文にしたためたとおりだ。
が、ひとつだけ報せていなかったことがあってな……。
かねてより体調が思わしくなかったゴウセツが、少し前に倒れてしまい、床に臥せっておるのだ。」

アルフィノ「なんですって!?
それで、彼の容態は……?」

ヒエン「幸いなことに、快方に向かっておる。
心配させたくないという、あやつの意向もあって、すぐには伝えなかったのだが……。
せっかくここまで来てくれたのだ。見舞ってやってはくれんか?
それに、ツユも熱心に看病してくれている……。
彼女の様子も、気になるところであろう?」

アルフィノ「もちろんです。
(光の戦士)、アリゼー、ゴウセツを元気づけてあげようじゃないか。」


カットシーン開始

ヨツユ「おじいちゃん、あ~んして?」

ゴウセツ「よ、よさんか、ツユよ。
そんなことをせんでも、自分で食えるでござる。
やれやれ、こう粥ばかりでは味気なくて仕方ない……。」

ヨツユ「おかゆきらい?
なら、なに食べたいの?」

ゴウセツ「ふむ、そうだな……
そろそろナマイ村の柿が色付く頃……。
あの甘柿を、口いっぱい頬張りたいものでござる。」

ヨツユ「柿……。」

ゴウセツ「さあ、飯は終いとするでござる。」

アリゼー「体調を崩したって聞いて、寂しくしてるんじゃないかと、お見舞いに来たのだけれど……
お邪魔だったみたいね、おじいちゃん?」

ゴウセツ「な、なにを申すか!
それに少しばかり疲れが出ただけのこと。
気合で、すくにでも元通りにしてみせるわ!」

ヨツユ「おじいちゃん、服脱いで?」

アリゼー「……ちょっと、ゴウセツ、あなた、ヨツユに何させてるのよ!」

ゴウセツ「ご、誤解でござる!」

ヨツユ「はやく脱いで。
汗拭かないと、おじいちゃん……クサイ……!」

ヨツユ「ね、おじいちゃん。
この傷……どうしたの?」

ゴウセツ「……戦ばかりの人生ゆえな、傷痕など珍しくもない……。」

(頭を抱えるヨツユ。ドマ城崩落直前の様子が、一瞬脳裏をよぎる。頭を振る。)

ゴウセツ「どうした、ツユよ。」

ヨツユ「う、ううん……なんでもない……。」

ゴウセツ「ええい、自分でできるわ!
年寄り扱いしおって!」

カットシーンここまで


ヒエン「どうだ、傑作であったろう?
あの、ゴウセツとヨツユが、まるで、祖父と孫娘の如き様相ときた。」

アルフィノ「ドマ奪還以前であれば、想像すらできない光景ですね。
何はともあれ、ゴウセツ殿が元気そうで安心しました。」

アリゼー「本来、面倒を見るべき側が、世話を焼かれちゃってまぁ……。
とはいえ、つい忘れがちだけど、思えばゴウセツって、おじいちゃんと呼ばれても、おかしくない歳だものね。」

ヒエン「そう……あやつは老齢でありながら、ドマに忠義を尽くし、無理を重ねて戦い続けてきたのだ。
寄る年波も、気合ひとつで乗り越えてきたが、それもついに、限界がきたということだろう。
おそらく快復したところで、もう以前のようには戦えん……。
ゴウセツには、充分すぎるほど尽くしてもらった。
これを機に、ゆっくり休んでもらいたい。」

アリゼー「ヨツユの記憶の方は、どう見ても戻ってなさそうね。
もし、あれで演技だったらお手上げよ。」

????「その点は、もう疑う余地はなさそうだ……。」

アリゼー「ユウギリ……。
慎重なあなたにしては珍しいわね。
そう思うに至った経緯、聞かせてくれない……?」

ユウギリ「あれから私は、ヨツユのことをずっと陰から監視していた。
もし、記憶喪失を装っているのであれば、そのうち、必ずあらが出るはずだと……。
だが、彼女は一瞬たりとも、あの調子を崩すことはなかった。
さらには、座敷でひとりになったときのこと……。
ヨツユは戸棚にあった食器をみつけると、畳に並べ立てて、無邪気にままごと遊びを始めたのだ。
潜入工作をする忍びであっても、あれほどの芝居は打てまい。
よって、本当に記憶を失っていると認めざるを得ない。」

アリゼー「……なるほどね。
あなたがそう言うのなら、確証が持てるわ。」

ヒエン「うむ、わしの腹も決まった。
ヨツユの振る舞いは芝居にあらず、記憶なきことを認める。
よって、彼女はツユとして、ドマにて新たな人生を歩ませよう。
だが、帝国に彼女の記憶喪失を了承させるためには、少なくとも、もう一度、ツユとアサヒを対面させねばならん。
さりとて、捕虜交換の折にツユを伴えば、ドマの徴用兵たちに、かつての代理総督を見せることになる。
大事な和平の場には、できるだけ混乱の種は持ち込みたくない。」

アリゼー「ヨツユの命によって徴用された彼らにとっては、人生を狂わせられた元凶そのものだものね……。」

ヒエン「ゆえに、ツユとアサヒの対面を、捕虜交換に先立って済ませてしまおうと思う。
すまんが秘密裏に行うためにも、同行を頼めるか?」

アルフィノ「承知しました。
和平のためとあれば、最善を尽くしましょう。」

ヒエン「助かる……。
さて、そろそろ帝国の飛空戦艦が到着する頃合いだろう。
我らはツユを連れ出す準備をするので、船着き場で待っていてくれ。」

ヒエン「我らはツユを連れ出す準備をする。
そなたらは、船着き場で待っていてくれ。」

ユウギリ「ヨツユの記憶喪失は認めるほかないが、ゴウセツの好々爺ぶりは……何とも受け入れがたい。」

シモガレ「何か騒ぎが起きたとしても、この子たちは、私が見ているので大丈夫です。
親を亡くした子もいますから……せめて、これくらいは。」

アリゼー「あの、ヨツユがままごとだなんて……。
彼女はもはや、ツユという名の別人なのね。」

アルフィノ「さて、ヒエン殿たちを待つとしよう。」

ドマ町人地のアルフィノと話す(クエスト終了)


カットシーン開始

ヒエン「大変だ!
ツユが……ツユが、館から姿を消してしまった!」

アルフィノ「なんてことだ!
一大事ではありませんか……!」

アリゼー「ま、まさか……
記憶が戻って……逃げた!?」

ヒエン「……わからん。いま、ユウギリが町中を捜し回っているが、ことによると、町人地から出てしまったのやもしれん。
船頭、そなたに聞きたい。
見慣れぬ……色白の娘を船に乗せなんだか?」

ドマ町人地の船頭「これは、ヒエン様。
そういえば……先ほど渡した客に、見慣れぬ娘がおりました。
笠を被っていたので、顔はあまり見えませんでしたが、乗船の際に掴んだ手は、雪のように白かったです。
あれはいったい、どなたでしょう……?」

ヒエン「いや……ちょっとした客人でな、気にせんでくれ。
そうか、娘は対岸に渡ったということだな。
どうやら、ツユは対岸にいる可能性が高そうだ。
まずいことになったぞ……。」

カットシーン終わり

アルフィノ「彼女は帝国との和平のための重要人物。
早く見つけ出さなければ……。」

アリゼー「ヨ……ツユは、記憶が戻って逃げたのかしら?
そうじゃないとしたら、いったい……。」

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