ラーヴァナという神様。

ラーヴァナといえば結構有名な神様なので、蒼天のイシュガルドで名前が現れた瞬間に「おっ!」と思われた方も多かったのではないでしょうか。

今やラーヴァナでGoogle検索かけると、極ラーヴァナ攻略記事が一番上からいくつかを占めてしまい、Wikipediaのラーヴァナ記事が霞んでる有り様w

神話のラーヴァナのことを調べたい人が来たら「なんじゃこりゃ?」ってなるだろうなあ…w もちろん、タイタン(ギリシャ神話)だったりイフリート(イスラム教)などなどの前例はあるんですけども。

ともあれ、イシュガルドで召喚されてしまった昆虫の蛮神としてのラーヴァナのオリジナルと考えられるインド神話のラーヴァナのことに少し触れてみたいと思います。
ウィキペディア読めば一発ですけどね…

ラーヴァナは「ラーマーヤナ」というインド神話の英雄叙事詩に出てくるヒール(悪役)です。

赤子も黙る破壊神シヴァの住む山を揺さぶって怒られるという、むちゃくちゃなことやらかしてみたり、ラーマーヤナではDQNな妹の振る舞いを棚に上げて迷惑かけた相手の嫁さん攫ってきたり、一体お前何がしたいんだと思うくらい馬鹿で間抜けなラーヴァナ。彼なりに何かを精一杯頑張ってたんだと思います(生暖かい目)。
しかも攫ってきた嫁さんには(無理やりには)手を出さなかった(出せなかった?)など、割と紳士な面もあったり。憎めない。

ゲーム中でも必殺技的にボイスで叫ばれる「チャンドラハース」は、上記のようにシヴァの住む山を揺らしたことでゴルァされ、そののち許してもらった時に頂戴した剣の名前だそうで、「月の刃」という意味なんだとか。全体的にアレげな雰囲気漂うインド神話にしては珍しく、やたらシャレオツで驚きです。

極ラーヴァナを知らないので真ラーヴァナを上回ることは私は記せないのですが、FF14のラーヴァナに関連しそうな内容は多分このへんで終わりのはず。

ラーマーヤナについては別途調べてもらった方がいいくらい、ラーヴァナは「悪の親玉」というポジションでしかありません…
ちなみに異母兄弟にあたるクベーラさんは、仏教だと「毘沙門天」のお名前で通っております。この扱いの差よ。

FF14で「武神」という二つ名を戴く程の大きな働きをしたような印象はなく、むしろ「武神」というイメージでFF14のためにどこかの神話からオリジナル蛮神を引っ張ってくるなら、別にラーヴァナでなくてもよかったんじゃないの?と言いたくなるようなチョイスで、私個人は未だに違和感が拭えません。
同じインド神話ならインドラとかいるじゃないのと。

そもそも、グナース族という蛮族が、「武神」の二つ名を抱くような武に誇りを持つ蛮族であるイメージが全くないのですよね。蛮神召喚のきっかけも「単なる領土欲(byイゼル)」ですし…「多数派且つテンパードの方は意思が繋がっている」という特殊且つ非個体的な蛮族特性で、召喚される神様がなんで「武神」なんですか?と開発にはお伺いしたい程です。

やたら珍走団…もとい暴走族っぽくてガラ悪イメージがどうしても強いイクサルと暴虐の神ガルーダ。
どれだけ落ちこぼれていても種族全体で一つの連なりを持つコボルド族とテンパードへの愛情は比較的強そうなタイタン。
海と陸の中途半端な境目でしか生きていけないくせにめっぽう高慢で自意識過剰なサハギンとリヴァイアサン。
基本は平和主義、でも自分の権利はちゃんと守りますシルフと実は武闘派ジジイことラムウ。
四文字熟語大好き衒学的な割には脳筋なアマルジャ族とイフリート。

などなど、新生で登場する蛮族と蛮神には「ある程度傾向の上で共通性が垣間見える」ことが多かったように記憶しているのですが。蛮族がそも存在しない…というか実質イゼル一人で作り上げてしまったシヴァはとりあえずおいといて(これ3.0の布石でもありましたから仕方ないですね)

バヌバヌ族とビスマルクはもはや神話での信仰ですので、グナース族と「武神」ラーヴァナも似たような状況なのかもしれません。
ただ、メイン・サブのどのクエストでも、ラーヴァナとグナース族の繋がりは語られることはなかった…ような。気がします。

というか、最初は「繋ぎ止めし者」というのが彼らの蛮神かと思っていたのですよね。
しかしメインクエストの中で「繋ぎ止めし者」というのが出てきた直後に、それ含めた多数派のグナース族が武神を召喚した、と明記されていて全然違ったわけです。

あるいは…もしかしたらグナース族は、神話のような「語り継ぐ歴史や信仰」という概念を持たないのかも?

そのへんはまた別の項目で語るとして、とりあえず、町中で見かけた極ラーヴァナ武器は羽の意匠がとても美しいですね。
オリジナルのラーヴァナは、頭が10コもあるおばけもびっくり(修行でいくつか切り落としたらしいけど)のむちゃくちゃな造形ですので、思い切ってオリジナルを捨てたのが逆に武器のデザイン上今までない印象が導入できてよかったのではないでしょうか。
極ビスマルク武器とは違う意味で、実用性も含めデザインは比較的好評なように見えますし。禁書武器の上にミラプリしてる方もいらっしゃいますね。
暗黒・白・占星の極ラーヴァナ武器は、光らせる部位なども含めてカッコイイな!と思います。

ffxiv_20150804_225459

しかしインド神話のラーヴァナも、まさか20世紀には昆虫の神様にされてるとは思わんかったろうなー。

広告